ブランド品買取リユース業界における上場企業のジレンマ

今回は、ブランド買取業界を震撼させたコチラの記事を取り上げて、

『ブランド買取業界における上場企業のジレンマ』というテーマで考察していきたいと思います。

今の時代、「ネット意識が遅れるとあっというまに死ぬ」を買い取り業界に見る

今の時代、「ネット意識が遅れるとあっというまに死ぬ」を買い取り業界に見る

『More Access! More Fun! 永江一石のITマーケティング日記』より

 

この記事のポイント

いま、ここ1年くらいで危ないと思うのが中古販売の業者さんです。
まずはメルカリがたった2年くらいで3000億円の商流を創りました。

フリマアプリ市場は3052億円、オークション市場に追いつく規模に——経済産業省が調査

メルカリの凄いのはデータでもあきらかになっているが、「地方のユーザーが多い」っていうこと。これは実際に出品したらわかる。おかげで既存の中古品の大型店の業績が軒並み悪化ということらしい。

「メルカリに食われる」、リユース業界の悲鳴大手チェーンが軒並み前年割れの危機

駅前の一等地を占めてるリユース業界やばい

業界の人が聞いたら怒るだろうが、リユース業界は過去栄華を誇ったエジプトだったのだが、最近急に勢力を付けたローマに滅ぼされていくのである。

 

「この記事は真実」と、王手ブランド買取店店主は語った

このブログの活動の中で懇意になった王手ブランド買取店の店主の方に、こちらの記事に対しての率直な感想です。

「この記事は真実です。社としては『メインターゲットとなる層が50代以上の女性だからフリマアプリの影響は少ない』という見解ですが、現場の感覚としてはこの記事の通りの実感です」

 

実際、昨年と比べて

・買取持ち込みの件数

・買取持ち込みの点数

・買取の成約数

・買取の成約金額

の全てが減少しているとのこと。

 

「買い取ってナンボ」と言われるリユース業界で、この傾向に危機感を抱かないはずがありません。

 

では、どの客層、どの商品が減少しているのでしょうか?

 

若い年齢層の『粗利の深い商品』が激減

これまで20代~30代半ばまでの客層が持ち込んでいたブランド品、

 

ヴィトン、グッチ、コーチなどの中古品が大幅減したという。

 

そして、同じ客層がブランド品と一緒に持ち込んでいた洋服・靴などのアパレル商材など、安く査定しても買い取れたものが持ち込みすらされなくなってきたとのこと。

 

「エルメスやロレックスなどはもちろん高く売れるし、その分粗利も多い。

でも、安く買えてほどほどの価格で売れるヴィトンとかの中古品、売った金額がそのまま利益になるアパレル系商材がその買取の源泉だったのに……」

 

ブランド買取店にとって一番美味しい客層は、ネットリテラシーが低く相場感の希薄な50代以上ですが、

『二番目に美味しい若い層がメルカリに持っていかれた!』

というのが現状のようです。

メルカリがインフラになる日

メルカリは2年で3000億円の市場を創り出しました。

 

このペースで行くと、現在約1兆円の規模であるヤフオクをすぐに追い越すことになります。

 

対するヤフオクは現在「C to C」の市場であるよりも、

「B to C」中古業者のための売場としての割合のほうが大きくなっています。

その比、実に「C3:B7」です。(7割は業者が販売)

 

もちろんブランド買取店にとってもヤフオクは大きな市場で、それはもはやインフラとして機能しているのです。

 

実際、有名リユース企業のほとんどがヤフオクにストアを開設しています。

・ゲオ

https://auctions.yahoo.co.jp/seller/gmobile_astore

・ブックオフ

https://auctions.yahoo.co.jp/seller/bookoff2014

・トレジャーファクトリー

https://auctions.yahoo.co.jp/seller/trefac

 

メルカリもすぐにリユース業界の一企業というだけでなく、

 

ヤフオク同様リユース業界のインフラとしての役割が大きくなってくることでしょう。

 

 

しかし、そこにはヤフオクとの大きな差が……。

 

メルカリに法人は出品できない。でも……

メルカリ利用規約 第2条 定義1-(4)より

「ユーザー」とは、本規約の内容に同意して、日本国内において本サービスを利用される個人及び弊社の指定する事業者を指します。

 

上記より、メルカリでは通常、法人がアカウントを持って出品・取引をすることができません。

メルカリは現在、「個人のためのフリマアプリ」として運営しています。

※メルカリチャンネルのみ法人登録あり

 

 

ですが、実際のところはどうでしょう?

 

明らかに法人の出品者も、かなりの数見受けられます。

 

せどり業者など、セミプロまで入れると相当な数のアカウントが個人ではない

≒業者(法人)

 

と言って良いかと思います。

 

法人、例えばブランド買取店でも、有効な売場であるメルカリはこっそりでも使う価値大です。

 

実際、業者だからといって「即判明・即アカウント削除」というわけではなく、ヌルっと取引できている現状のようです。

 

メルカリもヤフオクと同様リユース業界のインフラとして成熟していく過程で、B to Cの仕組みを確立していくのでしょうか。

 

 

上場企業のジレンマ

ここで困ってしまうのが上場しているリユース企業です。

 

コンプライアンスの観点からも、

 

財務的な観点からも、

 

こっそりメルカリで売ることができません。

 

新たな市場&インフラであるメルカリで売ることができれば、

 

実店舗でも新たな客層に向けて、新たな取組もできます。

 

ですが、今はメルカリという大型ルーキーがどんどん大きくなっていくのをただただ指を咥えて見ているしかないのです。

 

もちろん将来的には法人アカウントの作成もできるようになってくるとは思います。

 

ですが、昨年比を割り始めた今、新たな戦場にも立てない上場リユース企業は苦しい立場となってしまいました。

 

メルカリの未来を大胆予想 及び個人的願望

メルカリはあと3年で、1兆円の規模まで拡大すると私は予想します。

 

そのためには法人アカウントが普通につくれるようになっていることでしょう。

そして、メルカリはAmazon Japan、ヤフオクと肩を並べ、リユース業界のインフラとして確固たる地位を築いていると私は確信しています。

 

私の予想の精度はともかくとして、メルカリの今後の成長を疑う方は少ないのではないでしょうか?

 

そのぐらい今のメルカリには勢いと強さを感じます。

 

ちなみにこれは私個人の願望なのですが、

 

メルカリがまずは指定業者としてコメ兵との提携をしてくれたらと思っています。

 

現在、コメ兵さんのアプリ「KANTE」では、「KOMEHYOカンテイ」という鑑定する仕組みが導入されています。

 

メルカリに足りていないブランド品の真贋の部分をコメ兵が補っていければ、それは凄いことになるのではと思うのです。

 

まあ、あくまで個人的な願望なんですけどね。

 

まとめ

メルカリは凄い市場を作りましたが、まだリユース業界の上場企業は参入できない状態であり、既存客をどんどん奪われているのではということでした。

 

最後に、メルカリの買取サービス「メルカリNOW」とブランド買取店数社の比較レポートした記事を添えて終わりとしたいと思います。

 

https://brand-kaitori.site/2017/11/28/merukarinow1/

 

今、メルカリNOWで買い取ったものを他業者に売却すれば、5倍以上になるのが現状です。

 

 

一体今後、メルカリがどうなって、何を創っていくのか、

 

既存のブランド買取店はどのうように生き残りを懸けるのか、

 

これからも追っていきたいと思います。

 

 

 

 

※当記事の引用は

転載、引用について

を参照し作成致しました。

 

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