【「押し買い」が横行 相談5年で10倍】最低だが理にかなった手口

 「不用品買い取りますよ」と自宅を訪問した買取業者が、貴金属などを強引に買いたたく「押し買い」。千葉県消費者センターへの相談件数は2013年度から急激に増加し、同センターは「業者のペースに乗らず冷静に考えて」と呼び掛けるが被害は減らない。狙われるのは60代以上が多く、全体の6割前後に上る。買取業者は強い口調や態度で脅すかのように売却を迫り、なかなか帰らない業者に根負けして望まないまま貴金属を手放すケースもあり、トラブルになっている。

◆中略

こうした「押し買い」による被害を裏付けるように、同センターへの訪問購入に関する相談件数は12年度の39件から、13年度は約10倍の386件に急増。その後も300件超で高止まりし、17年度(暫定値)は342件だった。

相談者のうち、60代以上が占める割合は6割前後。高齢者が狙われる状況が浮かび上がる。自宅にいることが多いため、被害に遭いやすいとみられる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180415-00010002-chibatopi-l12より

 

久しぶりに「押し買い」という文言を目にした気がします。

2010年ぐらいから現れ始めた貴金属を中有心に訪問買取を行う業者が起こしてきたトラブルの振り返りのようなニュースですが、ブランド品買取とも関わりが深いので、ここでおさらいとして取り上げたいと思います。

「押し買い」とは?

押し買いとは、強引に、なんらかの品を法外な安値で買ったことにして持ち去ってしまう行為のことである。 悪徳商法のひとつである。 押し買いの手口には様々なタイプがある。 手口としては、執拗に要求することで恐怖感を与えたり、認知症の高齢者を狙ったり、性急な判断を迫って証文なく取引を終えて立ち去るなどの手法がある。

(ウィキペディアより)

一昔前は、よく羽毛布団の訪問販売なんかが悪徳商法として問題になっていましたが、今は時代が変わって貴金属の訪問買取がその位置にあるようです。

それにしても、高齢者をターゲットにしているとか、非道い話ですね。

 

なぜ押し売りではなくて押し買いが多くなっているのか

押し売りも押し買いも、目的はひとつで「お金儲け」です。

もっと言うと「お金をいかにだまし取るか」「詐欺に掛けるか」ということです。

 

つまり貴金属を安く買い取るという行為は「儲かる」んですよね。

実際に調べた被害のケースだと、『約20gの18金ネックレスを15,000円で買い取られてしまった』というものがありました。

 

18金の1gあたりの買取価格をブランディアさんで調べると、3,667円でした。

 

ということは、ブランディアさんで売った場合は

20g × 3667円 =73,340円 になったということです。

 

差額は58,340円とすごく大きいですが、実際の問題は金額の大小ではないでしょう。

 

押し買いの恐怖。絶対に引かない訪問者

押し買いの手口は非常にシンプルです。

 

1.「何か売ってください」と訪問する(アポなし)

 

2.「何もない」と答えても「何かあるでしょう」と粘り、何か出てくるまで粘る。「見るだけでもいいから」などと言い、とにかく引かない

 

3.「もっと高いものあるでしょ」と貴金属やブランド品を出すよう要求する。ここでも「見るだけでもいいから」と引かない

 

4.出てきたものを勝手に査定、見積書を書き金額を渡して去っていく。「売りたくない」と伝えても「査定させて売らないは通らない」などと言って引かない。とにかく引かない

 

こんな感じです。

 

つまり、「高級品を安く買い取る」という目的の元、「とにかく引かない」という戦法なのです。

訪問員の風貌や言葉遣いなどでも印象は大きく変わりますが、何を言ってもとにかく引かない相手が現れたら正直大変ですよね。

「売るものはない」「帰って欲しい」と伝えても、「売るものがないはずがない」「玄関を通して何もなしで帰らせるのはおかしい」などと反論してきてとにかく引かない相手。

 

一対一で長時間対峙していたら、やがて根負けしてしまうかもしれません。

この無理矢理な「引かない戦法」を営業手法として訓練してこられたら、正直たまったもんじゃありませんね。

 

 

『フット・イン・ザ・ドア』人間心理を利用する悪徳な手口

では、なぜこんな強引なやり口で押し買いが通ってしまうのでしょうか?

 

そこには人間心理を利用した悪賢さがあるのです。

 

『フット・イン・ザ・ドア』という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

 

「セールスマンはドアに足を挟んだら勝ち」というセールス用語で、小さな要求を承服させることから進めていけば、後ろに控えている本当の狙いを実現出来るという意味です。

 

例えば、新聞の勧誘などで

「契約とか本当にしなくていいんで、話だけ聞いてもらえませんか?今営業の勉強中でお話を聞かせてもらえるだけでめちゃくちゃありがたいんで、人助けだと思って2分だけ、何とかお願いします」

などと言われてうっかり一度OKを出してしまうと、その後

 

「アンケートに答えてもらえるだけでいいんでお話聞かせてもらえませんか?お時間少しだけで大丈夫なので」

「実際に読んでもらって感想聞きたいんで、お試しの無料配達させてもらっていいですか?」

「旅行とかが必ず当たるキャンペーンやってるんで1ヶ月だけ仮契約してもらっていいですか?」

「3ヶ月分の契約だと必ず5,000円分の商品券も付けられるので契約してもらっていいですか?」

「洗剤もつけられるんですけど何個欲しいですか?」

「じゃあ◯個つけさせてもらうので1年契約してもらっていいですか?」

 

といったやり取りの末、気づけば契約の判を押してしまっていた……。

 

なんてことに心当たりはありませんか?

 

これが「フット・イン・ザ・ドア」という手法です。

小さい要求をコツコツと了解させて、どんどん断りにくい状況を作るやり方です。

実際は、それと気づかない内にこの手法にハマっていることが多いんですよ。

 

押し買いの被害に遭わないためにできるたった一つのやり方

「断る。どのタイミングからでも、徹底して断る」

 

これが一番にして唯一の押し買い対策なのですが、自分以外の家族などが被害に遭わないようにするにはこれだけでは足りません。

 

まずは、「押し買い」という行為が存在しているということを家族と共有しておきましょう。

これでほとんど騙されることはなくなります。

 

過去にも押し買いと同じような訪問の騙しの手口は色々ありました。

 

前述した羽毛布団の訪問販売、

超強引な新聞勧誘、

「消防署の方から来ました」でお馴染み消火器販売、

「基礎の柱が腐りかけてますよ」床下業者などなど、

 

実際はあらゆるセールス、あらゆるサービスが部分的に該当していたりします。

もちろん「振り込め詐欺」のようなあからさまな犯罪もありますが、セールスしている当の本人も騙している意識がないものもあったりします。

 

しかし、「押し買い」や「フット・イン・ザ・ドア」といった言葉を知っているだけで被害に遭う率はグッと下げられます。まず知っておくことが重要なんですね。

 

最近では「押し買い」の業者が現れると、すぐに自治体に通報が入り広報放送で地域住民に警戒を伝えるなんて取り組みもあるそうです。

 

 

最後に

それにしても、今回の千葉日報さんのこの記事、あまりにも古い内容ではないでしょうか?

記事本文に「相談件数が5年で10倍に増加」とありますが、実際は2012年から2013年に掛けて10倍になっただけで、その後5年は大きな変化はありません。

2012年は金の相場が高騰し、新規業者が増えたので押し買いのトラブルが急増したのは事実です。

しかし、2018年の今、このニュースの伝え方の目的は何なのか疑問を感じてしまいます。

 

もちろん、いつでも「押し買い」のような嫌な行いに対して警鐘を鳴らすのは大事なことです。

まして、お年寄りや認知症の方を狙ったりしているようなので、本当に許しがたいと思います。

全国規模で見てもまだ増加中の案件なので、引き続き警戒していく必要がありそうですね。

 

 

積極的に売りたい方へおすすめの買取業者

当サイトでは貴金属やブランド品などを買い取る業者の買取価格を比較し、ランキングを作成しております。

 

「押し買い」では絶対売りたくないけど、きちんとした業者が高く買い取ってくれるなら売りたい

 

という方はぜひ参考にしてください。

 

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トダ屋 562,220-
大黒屋ブランド館 503,000-
大黒屋 質松屋銀座駅前店 500,000-
質ウエダ 495,000-

 

店舗に品物を持っていく店頭買取、

ネットを介してブランド品を売る宅配買取、

スマホ操作で即時入金が可能な即時買取アプリ、

 

これらの中で今現在、当サイト調べで一番高く買い取ってくれた業者LaQuda(ラクーダ)さんです。

 

 

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